期待値を追う医学生

主に医師国家試験に向けての知識の共有、日常についてお話ししていきます。

Wilson病とMenkes病・国試キーワード

①Wilson病

ATP7B遺伝子の異常

肝臓で銅とセルロプラスミンの結合できず、胆汁への排泄障害を伴う


肝臓に蓄積して肝腫大、他に脳、腎、眼に沈着→Kayser-Fleisher輪を呈す、尿細管障害でアミノ酸尿を認める


症状としては肝硬変症状、溶血性貧血、錐体外路症状精神遅滞


血清セルロプラスミン↓、銅↓

ただし尿中銅↑


治療:D-ペニシラミン(キレート剤)


②Menkes病

ATP7A遺伝子の異常

銅の腸管からの吸収障害


症状は中枢神経障害、頭髪異常(縮れ毛)、

繰り返す感染


血清セルロプラスミン↓、銅↓

尿中銅↓(Wildonとの鑑別!)


治療:ヒスチジン銅の皮下注射