肺血栓塞栓症・国試キーワード

肺血栓塞栓症

突然の呼吸困難と胸痛

原因としては深部静脈血栓症が多く、誘発因子は経口避妊薬、妊娠、肥満、骨折、手術、中心静脈カテーテル留置、長期臥床、長時間のフライト、悪性腫瘍、プロテインC欠乏

血圧は低下し、聴診でⅡpの亢進

動脈血ガスでPaO2↓、PaCO2↓、A-aDO2開大

血液検査でFDP•Dダイマーの上昇(特異度が大きいのでこれが陰性だったら塞栓症は否定される)

心エコーで右心負荷

下大静脈エコーで静脈内血栓の証明

肺血流シンチで梗塞部に欠損

非血栓性としては長管骨骨折後の脂肪塞栓症が有名→X線で吹雪様陰影

治療:O2の投与、ヘパリン、t-PA、血栓除去術

※慢性肺塞栓では血栓内膜摘除術が第一選択で、t-PA、血栓除去術は行わない！

予防:下大静脈フィルター、弾性ストッキング